本巣市地域おこし協力隊~まっくす隊員ブログ

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2013年 07月 31日

視察を終えて一言。

視察から帰ってきて数日が経ちました…。
そろそろブログにしないと、ということでがんばって書きます。笑

福島県三春町の滝桜。
本巣市根尾の淡墨桜と同じく日本三大巨桜のひとつで国の天然記念物です。



活動場所である本巣市根尾地域からは片道5時間半でした。田舎に住んで慣れたのか、もう5時間半でも驚きません。先月も車で三重県尾鷲市に行った時は片道5時間くらいだったと思うし。
樽見駅→大垣駅→名古屋駅→東京駅→郡山駅→(下の写真の電車で)→三春駅という流れでした。
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2両編成の良い感じの電車でした!
郡山駅からは13分。あっという間に到着です。
三春駅。とっても静かでした。緑に囲まれた中にぽつんとある駅という印象です。
三春町は日本三大巨桜の滝桜があるんですが、滝桜以外にも数多くの桜、枝垂れ桜が町中にあるんです。本当に“桜の町”といった感じです。三春駅構内にはこんな番付も!?三春町にある桜の1本1本(ほとんどの桜?)に名前がある。それだけでもいかに力を入れているのかがわかります。スゴイです。
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そして、三春駅までわざわざ三春町役場の方に迎えに来ていただき、滝桜がある滝地区の滝集会所に向かいました。本当にありがとうございます!感謝しきれません!!

【滝桜がある滝地区の『滝桜保存会』のみなさんとの懇談会】
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お忙しい中、5人のメンバーの方にお集まりいただきました。
みなさん、この滝桜がある滝地区にお住まいの方々です。最初は、さすがに僕も1人だったので、少し緊張していましたが、吉野屋さんの淡墨桜のお菓子を食べながらお話しているうちに和やかな雰囲気になっていきました。5人のうち3人が橋本さん。滝地区では7割の方が橋本さんみたいです。
滝桜保存会は、20名で活動中。平成2年に結成されました。主な活動は、春の桜の開花時期のゴミ拾い(ボランティアで行う)、草取り(年4回)、たい肥作り~11月下旬から12月にかけて山の木の葉を集めて、2年をかけて何回も土の切り返しをしながら作る。木の葉を完全に腐食させたたい肥を使うようです。なお、草取りの作業をしたあとは、滝集会所で慰労会を行うこともあるのだとか。楽しい雰囲気で地域活動をすることはやっぱり良いことですね。
たい肥についてですが、震災前は、その草は家畜のえさにしていたようですが、震災後、放射能の関係でえさにはできなかったようです…。そして、震災後に作ったたい肥、放射能は実際に検出されなかったけど、どうしても観光客が来る滝桜の周りにそのたい肥をまくことはできなかった。観光客の人たちに配慮して…。そういうこともあって色々と苦労されているようでした。
また、地元のみなさんが子供の頃は幹の空洞の中に入って遊んだり、枝にぶら下がってブランコしたり、木登りしたりして遊んでいたとか。木登りして降りれなくなった子もいたそうです。
今となっては大事な三春町の観光資源。滝桜は“ステータス”、“誇り”とおっしゃっていました。
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実は、滝桜から1番近くにある小学校に『滝桜を守る会』という組織があります。授業の一環として『滝桜保存会』の方々と一緒になって活動もしています。今年は小学校側からの提案で一緒に滝桜の種を拾う作業をしたようです。小学校の子供たちと地域の方々が一緒になって滝桜を守る。滝桜を通しての多世代交流!これは根尾でもやってみたいなと思いました。まさにそうなれば理想です。

【滝桜の苗木を育てて販売しているモーちゃん農場へ】
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お話を聞いたのは、柳沼喜久子さん。
喜久子さんのおじいちゃんが最初に滝桜の種を拾ってきて苗木を育てはじめた。喜久子さんは子供の頃からおじいちゃんのお手伝いをしていました。現在は農場内の敷地に多くの桜の苗木があります。種はおじいちゃんが昔、滝桜から拾ってきた種から育った滝桜2世から、今は取っています。滝桜は枝垂れ桜です。ここでは実生の苗木を育てています。種から育てると7割がしっかりと枝垂れるようです。これにはビックリ!その枝垂れた苗木だけを残しているんです。
モーちゃん農場の由来は牛が沢山いたから。今は牛はいません笑。農場では、桜の苗木、花、野菜を作っています。桜の苗木は売り上げの半分くらいを占めるそうです。ちなみに三春町では最大規模で苗木を作っているのがモーちゃん農場!喜久子さんは「土をいじるのが好きだからやっている。芽が出るのが楽しみだしね。」と大変だけど楽しいと話してくれました。また、三春町には他に苗木を作っている、花木生産振興会というグループがあります。ここは、接ぎ木で苗木を販売していて4人ほどが活動しているようです。
喜久子さんは3代目。昨年、熱心に活動されていたご主人が亡くなり、今は1人で苗木を管理し販売までしています。何でここまで頑張れるのか、と聞いてみると、「お客さんがいるからやらないわけにはいかない…笑」と一言。震災以降、TVで全国放送されたこともあり、さらに色々な所から注文が殺到。とにかく忙しく、この春は送るだけで精いっぱいという状況だったようです。

今回、視察を通して感じた事は、根尾地域も三春町もそうですが、地域に“桜”というシンボルがあることは強みであるということ。そして、その“桜”とともに生きている地元の人たちがいる。地元の人にとっては昔からある木で、小さい頃によく遊んでいた木。でも、やっぱりヨソモノ視点の僕からすると、“桜”の存在感というのは際立って見えます。“桜”があるからつながることができた地域、つながることができた人がたくさんいるはずなんです。そして、これからも、過疎がさらに進行するであろうこれからも“桜”を守り続けることはとっても大事なことのような気がします。僕自身、幼稚園~高校卒業まで生まれ育った北海道北広島市には、そういった地域のシンボルのようなものはなかったです。そういうものがある地域は本当に少ないです。間違いなく根尾地域にとっても、三春町にとっても“桜”は強みなんです。その強みを新しい視点で活用する方法、根尾地域の人たちが無理なく活動に参加できるような仕組み作りをどう行っていくべきなのか、この辺がすごく大事だと思っています。視察を終えて、自分自身の活動のモチベーションもあがりました。改めて、地域おこし協力隊はモチベーションをコントロールすることが難しいな~と実感しています…。今回の視察を通して感じた事を今後の淡墨桜プロジェクトに活かしていけるように気合いを入れて、入れ直して?取り組んでいきたいと思います!!最後に、今回の視察で関係者様などへのご連絡、日程調整をしていただき、当日も同行までしていただいた三春町役場産業課の国分様、滝桜保存会の皆様、モーちゃん農場の柳沼喜久子様、本当にお忙しいなかご協力いただき、ありがとうございました!!
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by motosu-neo | 2013-07-31 10:40 | 淡墨桜


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