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本巣市地域おこし協力隊~まっくす隊員ブログ

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2014年 01月 15日

集落を自分達の手で残すために作られた冊子

・厳しい越波(おっぱ)の冬!
集落を自分達の手で残すために作られた冊子_d0327814_15431789.jpg

・大雪で一冬に数軒の家が雪で押し潰された年もあった…
集落を自分達の手で残すために作られた冊子_d0327814_15514071.jpg
※上の2枚の写真は2014年現在のものではありません。
昨日は、朝から越波(おっぱ)地区の自治会長である三郎さんのもとへ行き、お話を伺ってきました!!
その際に、平成9年に越波地区出身者の有志5人で半年間かけて作成された、こちらの冊子を見せてくれました。
集落を自分達の手で残すために作られた冊子_d0327814_15454238.jpg
この冊子、本当に貴重です!!
僕自身、越波についてもっともっと情報を手に入れたい、と願っていた矢先だったので、とても嬉しかったです。
しかも、こちらの冊子、少しの時間特別にお借りできることに…。三郎さん、ありがとうございます!
冊子の中身は…、越波の歴史、民俗および風習、産業及び経済、学校、文化財、道路、火災・風水害・雪害、植物など…。
じっくりと読み込んで、ここから得た越波に関する新しい情報も今後は発信していけたらと思います!!

新年明けてから三郎さんと会うのは初めてだったので、話はお正月の話題に…。
越波で暮らしていた少年時代の思い出を話してくれました。
ちょっと紹介します。

子供の時に正月になると、下駄を一足もらえるんです。
それは親が作ってくれるんです。
親が冬の間に家中の下駄を作るんです。
履き物がないですから。
山から材木を切ってきて、天井裏で乾燥させておいて、完全に水気をとってまって…。
女性用はちょっと丸っこくてかわいい感じに、男性用はちょっと角ばってる感じに。
そして、ちょうど下駄の土踏まずの所には家紋の焼印を押して完成。
越波ではどこの家でも「新下駄(あらげた)」はホウノキで作る。
それがちょうどいい固さで。
使うのは、材木の中でも節のない部分だから、木はしっかり選んで作っていた。
それを、正月に履くのが楽しみでね!
雪の中で履くのが!笑
さらには、藁沓(わらぐつ:雪地などで用いる、わらを編んで作ったくつ)も一緒に親が手で編んで作ってくれた。
嬉しかったな~。

集落を自分達の手で残すために作られた冊子_d0327814_1553429.jpg
この子供たちの笑顔、とっても自然体で良いですね!!
学校の先生が撮ったのかな~?
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こうやって冊子を読んでいると様々なことを感じ取ることができます。
北海道の札幌に生まれたギリギリ昭和生まれの自分が、こうして岐阜県の山奥に昔から残っている越波(おっぱ)というひとつの集落の歴史を知り、実際にそこで生まれた人たちから当時のお話を聞く。
何か、そのこと自体がとても意味深いものに感じられます。
自分自身でもすごく不思議な感覚があります。

『もっともっと知りたい。』
その気持ちが強くなっています。
そして、それを伝えたいです。
もっともっと自分には出来ることがあると思うので、それを探しながら、日々過ごしていきたいです!!
集落を自分達の手で残すために作られた冊子_d0327814_15553928.jpg


by motosu-neo | 2014-01-15 18:54 | 越波地区


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