本巣市地域おこし協力隊~まっくす隊員ブログ

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2014年 02月 13日

上石津、住民手作りの温泉を視察!!

少し遅くなりましたが、2月5日(水)は大垣市上石津町時地区に行ってきました!!
きっかけは、1月に参加した「レッテンバッハ村 村長講演会」の会場のテーブルに置いてあった1枚のチラシ。
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そのチラシには、『夢の温泉、住民手作り』という見出しの新聞記事とともに、こんな文章が紹介されていました。
2013年12月8日に上石津に小さな小さな温泉ができた。
行政をあてにするのもほどほどにして、「俺たちでやる!」ことにした。
自分たちで薪ボイラーを輸入して、町の職人が配管して浴槽も建屋も全部自分たちで作ってしまった。

これを見て、もう行かずにはいられませんでした…笑。
ということで、住民手作りの温泉が誕生した秘密を探るために上石津町にやってきたわけです。
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こちらの案内板、見た目が非常に可愛いです。
なんと、その噂の手作り温泉がある場所がコチラです。
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堂之上コミュニティセンター??
そう、つまり集会所の中に温泉があるんです!!
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コミュニティセンターの横には、薪が沢山積んでありました。
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今回お話を聞かせていただいた、(写真左から)坂口さん、三輪さん、桑原さん。お忙しい中、丁寧に笑顔で対応していただきました。
本当にありがとうございました!!

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なんとか賑わいが残る地域を目指して

上石津が合併する前、西濃全域の広域合併の話があって、端っこにあるこの上石津は取り残されるんじゃないかという危機感で話し合いの場を設けることになったそうです。(※2006年に大垣市に合併)
上の代から「これからお前たちが地域のことを考えていかなきゃいかんぞ。」という話をされてから、40代で構成されたメンバーが中心となり、「時夢工房」という母体を作って時地区の今後を考えていくことになった。その後、「時まちづくり協議会」に形を変えて、10年後、20年後の時地区をということで、2003年、合併前の上石津町が主体となり夢マップみたいなものをみんなで作った。それが時地区のまちづくりの基礎になっている。
そして、作ったマップを基に、1つ1つの夢を実現していこうということになった。
2004~2005年に温泉の源泉調査を依頼、この辺りに温泉が出そうだということがわかった。
「温泉を活かした地域づくりの方が夢があるじゃないか」という話があった、その直後に合併。
計画はしばらく中断となってしまった…。

温泉は人件費、燃料費などコストが非常に高い。
その辺も考えてきちんとした計画を出さないと厳しい状況だった…。
そんな時に恵那市の木の駅プロジェクトが話題に。早速みんなで視察に行った。
そして、その翌年に上石津でも木の駅を立ち上げようと決めて、単年度での市の支援を要請、市も快諾して、上石津でどれくらいできるかやってみようという話になった。
ただ、温泉だけでは苦しいので、『+α』の何かを考えなければということになった。
現在は、里山を活かしたウォーキング、お弁当、味噌作り、スイーツの商品開発なども行っている。
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900人弱しかいない上石津が16万人の人口を持つ大垣市、行政側の理解を得ることは簡単ではなかったそうです。赤字施設になるんじゃないか、という懸念も持たれていたようです。
なかなからちがあかないので…、中心となるメンバーで「1回、温泉を作ってしまおう!」ということに。
ここが凄いと思います。
状況を打開するために、試しにやってしまおうという勢いが凄い。
そして出来たのがこちら!!
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本当に集会所の中に建てちゃった感じです。笑
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新聞にも大きく紹介されました。
その後、行政側も「これだけ作ったんだったら、もう少し継続してやってみようか?」ということになったそうです。
「試しにやってみて、そんなにコストがかからんよということがわかると、もう少し大きくすることも現実的になってくる。実験的に今年も継続する方向で話が進んでいる。ここのファンが増えれば、やらなくちゃいけないという話にもなる。」
手作り温泉に来る方は、地元の方がやはり多いみたいですが、温泉マニアの方、通りがかりの方、北陸の海に行く途中で寄る若い人など様々なようです。
「このくらいの規模なので、大きな看板で宣伝することはしない。今後は本当に地元の人のための憩いの場にするか、よその人にも来てくれるようにするべきか悩んでいる。地域外の若い人が関心をもってもらうための1つのキッカケになればと思っている。木の駅や薪の関係で手伝ってくれている若い人もいるので嬉しい。」
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現在、3月26日までの実証実験中ということで、入浴した後はアンケートもびっしり記入してきました。
皆さんも入浴後は是非アンケートをお願いします!!
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いろいろお菓子がありますが、これは地元の方が持ってくるみたいです。
温泉に入った後、みんなで畳の上でお菓子とお茶をしながらおしゃべり♪
この日も多くの地元の方が楽しそうにおしゃべりしていました。

薪ボイラーの写真を撮り忘れてしまいましたが…泣、
ここのはオーストリア製で、薪を入れると、1時間半~2時間は燃えっぱなしだそうです。
薪は針葉樹でも広葉樹でもなんでもOKで、乾燥した木であれば、何でも燃料になるとのこと、凄い!!

2012年の秋、大雨により土砂災害が発生した上石津町時地区。
こうやって薪を利用することで、山がきれいになれば、災害にも強い山になることが期待されます。
「この手作り温泉のおかげで成果が出れば、人が山に入っていくキッカケになるかもしれない。」と、坂口さんは時地区の未来を考えていました。
「エネルギーが地域で賄えるようになれば、地域でお金が回るようになれば、すべてが地域で循環していく。大きい発電になってしまうと、地域の力を使ってはできなくなる。」

木の駅プロジェクトでは、薪を出すともらえる里山券(地域通貨)は地域の商店で使えます。
「より多くの人が薪を出して里山券を持つようになれば、家族で里山券をどうやって使おうかという家庭内でのコミュニケーションが増えることにもつながる。定年退職した人が山へ行くキッカケにもなる。」

お話を聞いている間、隣でずっと楽しそうにおしゃべりしていたおばあちゃんたち。
「おやすみ~!」、「ありがと~!」と言って帰っていきました。


この手作り温泉が出来てまだ2ヶ月ほど。
実際に足を運んで、お話を聞いてみて、視察に全国から人が来ている理由がわかったような気がしました。
人を呼ぶために何が必要なのか、そのほか、現在メインで行っている越波地区での活動にも参考にしたい点が多くあったような気がします。
何より今回は、坂口さん、三輪さん、桑原さんが忙しい、大変だと言いながらも楽しそうにお話してくださったのが印象に残りました。
根尾からは車で1時間半かかる上石津ですが、またふらっとお邪魔したいなと思う、そんな素敵な場所でした!!
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岐阜県大垣市上石津町堂之上733番地2 (堂之上コミュニティセンター内)
毎週水・土曜日、第2・第4日曜日 13:00~20:00(受付19:00まで)※3月26日まで営業予定!!
大人300円/小学生以下100円/幼児(就学未満児)無料

上石津町時地区まちづくり情報発信ブログ「えぼしの里便り」
http://ameblo.jp/eboshinosato/

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by motosu-neo | 2014-02-13 10:36 | 視察・研修・セミナー


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