本巣市地域おこし協力隊~まっくす隊員ブログ

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2014年 05月 15日

越波(おっぱ)週末ワークキャンプ~春合宿編~

5月10日(土)~5月11日(日)
根尾地域にある、たった2人だけの越波(おっぱ)集落で、「越波週末ワークキャンプ~春合宿編~」を開催しました!!
イベント前日には、中日新聞さんに大きく掲載して頂きました。本当にありがとうございます!
▼5月9日(金) 中日新聞 朝刊21面【岐阜・近郊総合】
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当日、体調不良のため残念ながら1人不参加でしたが、合わせて9人が参加してくれました。皆さん遠くから参加して頂いて、本当にありがとうございます!(参加者内訳:岐阜県1名、愛知県4名、京都府1名、大阪府1名、兵庫県1名、東京都1名)
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改めてですが、簡単に越波集落の紹介をします。
『たった2人だけの集落』
『携帯はソフトバンクしか通じない』
『冬は豪雪のため通行止め』
『廃村寸前ですが、数年前から古里再生の動きが活発な集落』

上の新聞記事にも書いてありますが、住民登録をしているのは、自治会長の松葉三郎さん(73)、前自治会長で兄の松葉五郎さん(84)の2人だけとなっています。
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■5月10日(土) 天候:晴
10:40 樽見鉄道樽見駅に集合、簡単に自己紹介
10:55 樽見駅→越波へGo!!
根尾地域の中心部の樽見駅から越波までは車で1時間です。途中からは林道を進むため安全運転で、途中何か所かで休憩をしながら進みました。(※写真:休憩場所として選んだシャクナゲ群生地、奥にはまだ雪の残る能郷白山を望むことができます。)
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12:10 越波着、ミーティング、昼食
13:10 集会所→蛇池(じゃいけ)へGo!!、ワーク開始!!
【ワーク内容】
→蛇池(じゃいけ)の整備作業です。蛇池は昔、越波の子供たちが毎日のように遊んでいた川原のことを言います。現在は草木が生い茂り、荒れた状態となっています。その蛇池を再び、誰もが遊べる川原にすることが今回のワークの目的になっています。
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大きめの石があるので、それを取り除く作業が中心になりました。
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そして、蛇池へ向かう途中の道を邪魔している木の枝を切る作業も。
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15:00 休憩
地元のいちご農家の方からいただいた朝摘みいちごでリフレッシュ!!
特に女子メンバーには大人気で、疲れた気分も一瞬のうちに回復!!と同時にいちごもなくなりました笑。提供していただき、本当にありがとうございます!!
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16:30 作業終了、蛇池→集会所へGo!!
【Before】
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【After】
少しわかりづらい写真ですが、写真右側の木々の枝が少なくなっています。写真左下の石も多く集まっているのが分かります。
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そして、取り除いた石もこんなに集まりました。集めたこれらの石は今後活用する予定です。
この日のワークで全ての作業が終了したわけではありません。今後も継続して蛇池の整備作業をやっていきます!!
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17:00 風呂、夕食準備
僕も含め男子メンバーはもらい風呂をしました。五郎さん本当にありがとうございました。
19:00 夕食(カレーライス)
カレーライスに使用したじゃがいもは根尾地域宇津志地区の方から提供していただきました。本当にありがとうございます!美味しくいただきました!!
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越波出身者でワークもお手伝いしていただいた方の奥さんも手伝ってくれました。
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そして、山菜料理もいつの間にかテーブルに並んでいました。お母さん、ありがとうございます!!
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21:00 交流会開始
この交流会では、今回のイベントで共催団体となっていただいている「※中部NICE(愛称:ないちゅ)」さん企画のワークショップを行いました。
(※中部NICE→国際ワークキャンプ(世界の仲間とする合宿編ボランティア)を実施する国際ボランティアNGO団体NICEの中部チーム)
ワークショップのテーマは『ふるさと』です。
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中部NICEの大学生からこのワークショップ(正式名称:ほろ酔いワークショップ)をやりたい!!という話があって、事前に名古屋でも打合せをしたりして、僕自身もこの越波でやるならどういうテーマがいいかなぁと考えて、やっぱり『ふるさと』だろうという結論になりました。
それを受けてワークショップをどう進めていったらいいのかを考えてくれて、当日プリントまで作ってくれて準備してくれました。本当にありがとう!!
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まず、3~4人のグループに分かれて、『ふるさとはどこですか?』、『ふるさとは好きですか?、嫌いですか?』という問いに対してそれぞれ話してもらいました。その後で、グループごとに出た考えや想いを全員でシェアしました。

■松葉三郎さん(ふるさと:越波)

→ふるさとの山に向ひて言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな、ここに僕は集約されているんじゃないかと思うんです。越波から小さい頃に岐阜という街に放り出されてですね、そしてふるさと越波の方を見て夜泣いておりました。ふるさと恋しさにですね、恋しいんです、ふるさとは。子供の時にでも。で、大人になりました。そして越波に来ました…。そんなに恋しくもないんです。ここに来て決して楽しいことばかりでないですし、どちらかというと苦痛も結構あります。やはり自治会長という役もある程度責任もありますし。出来たら…自治会長を辞めてですね、ふるさと越波の方を見てふるさとはいいなぁと思いたいなぁというのが本音の所もあります。でも、朝になると自然とここへ車を走らせているのも事実ですね。なぜだか知らないですけど車がこちらへ向かって走ってる。来る楽しみがあるんです。

■松葉千代治さん(ふるさと:越波)

→昔に比べると…、80人くらいいた人口が今は2人になって、極端すぎるし、ショック、惨めに思う。廃村=0人にしないがために頑張っている。誰もいなかったら行政も援助しないし関心も示さない。ふるさと、やっぱ好きやなぁ。鮭って何年間も海を渡ってまた生まれた川(場所)に帰ってくるでしょ。生まれて育ったところだから戻る。鮭と一緒。好きか嫌いかという以前に…、ここで生まれたから来る。なんとなく足がこっちに向いたんですよ。ここへ戻ってきた。本当にそれだけのこと。どうしても足がここへ向く。
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■後藤秀若さん(ふるさと:越波)
→自分の生まれた越波、50歳くらいの時に、ふと越波を想って何とか残していきたいと思った。それが今も続いて…、その積み重ねで今まで色々ありましたけど…。これからの越波の事を考えると不安もあるんですけど、今日若い皆さんがこうやって遠くから来ていただいて作業していただいて、今までやってきて良かったなと思いました。
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参加者の皆さんからはこんな言葉が出ました。

■「自分は田舎から出たいと思っていて、今は京都にいるわけですけど…、ふるさとって何やなって考えてみると、自分の居場所があるというか、自分の原点というか…。そういうのを大切にする気持ちって理屈じゃないところで心を動かされるし。前に親父の話を聞いた時に、親父も自分の家を出ていきたいって思ったこともあるけども、代々続いてきた家を守るために地元で頑張って働いとるって話を聞いたときにすごく感動したことがあって。それからこういう集落で頑張っている人がいるところに顔を出すようになって…。」

■「自然豊かな所で育ったことが誇り。今は東京で暮らし始めて、離れてみてもそうだし、海外に行ったときもそうだし、自分が住んでいた故郷があるから頑張ってみようかなって思える。それがふるさとなのかなって思いました。」

■「地元に戻りたいかというと、今はYESとは言えないです。都会の方が色んなチャレンジをするチャンスが沢山あるし、しばらくは都会の方で暮らしていきたい。でも、最終的に鮭のように地元に帰る日が来るのかもしれません。

本当に最高のワークショップとなりました。本当にありがとうございました!
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■5月11日(日) 天候:晴
07:30 起床、朝食
09:30 和願の鐘、願養寺見学
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09:50 集会所→三段滝へGo!!
10:10 三段滝ウォーキング
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“OPPA”を表現してくれました!!
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元気いっぱいの山菜ガール!!
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サポート役で駆けつけていただいたトオルさん、大野さんとはここでお別れ…。
楽しい時間を一緒に作っていただきました。2日間本当に沢山の場面で助けていただきました。本当にありがとうございます!!
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10:55 三段滝→淡墨桜へGo!!
12:00 淡墨桜語り部ガイド
僕が、昨年と今年の春に行った淡墨桜語り部ガイドを参加者の皆さんに行いました。
この時期なので当然桜は咲いていません、葉桜ですが、伝えたいことは沢山あります。
この春2,000人の観光客の方に伝えたように気持ちを込めて語り部ガイドを行いました。
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12:40 淡墨桜→食事処たなかへGo!!
13:00 昼食
あまごフライ、あまごの甘露煮、筍の煮物、味噌汁、そしてご飯は根尾米です!!
根尾米はおかわりサービスにしていただきました。さらにはサービスで山菜の天ぷら、根尾の珍味の定番、アジメドジョウのから揚げも出していただきました。(←痛恨の写真撮り忘れ。撮る前にあっという間になくなってしまって…笑)お母さん、本当にありがとうございました!
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14:00 最後のミーティング
2日間の感想を参加者の皆さんに語ってもらいました。
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■「三郎さんの考え方がすごい素敵やなぁと思って、ふるさとに対する考え方もそうやし、私よりずっと年上の方の考え方を知る機会って日常生活の中ではないので、そういう考え方に触れることができたことはすごく良かったと思いました。」

■「2日間ほんとうに楽しくて、越波の人たちの考え方が新鮮すぎて。越波のみんなが協力してくれて、すごく団結力のある場所だなぁって思いました。そういうのって普段生活する中でなかなか味わえなくて、特に大学生だと1人で授業を受けて、1人でバイトに行って、みんなで何かする大切さを今回学べたなと思っていて、良い機会になったなと思いました。また絶対に来たいです。」

■「自分は海外に行きたいとか外に出たい気持ちばっかりで、自分が地元についてどう思っているかなんて今まで考えたことがなかったし、どうして外に行きたいのかっていうのも考えたことがなかった。それを考えるキッカケになってすごく良い機会だなと感じています。蛇池がどういう風になっていくか楽しみだし、また是非来たいなと思いました。」

■「純粋に楽しかったです。作業中は、木の切り口を見たりするのも楽しかった。こうやって同年代の若い人と色々話したり、越波の人たちとも色々話したりして、自分を見つめられたかなぁと思った。普段こういう機会はないので、2日間とは思えないほどの充実感がありました。そして越波は本当に良い所だなぁと思いました。また淡墨桜も咲いている時期にまた来たいなぁと思いました。」

■「越波の人の考え方を聞いて、こっちが考えさせられることが多かった。蛇池がこれからどうなっていくのかが楽しみだし、また来たいなと思いました。」

■「名古屋に来てから3~4年経つけど、無性にふるさとみたいな風景がある山に帰りたくなる時があって笑。同じ山でも全然違って、田舎といってもどこに行っても違う風景があって面白い。今まで海外ばっかりだったけど、またこれからは、日本の魅力についても色々知ってみたいと思いました。」

■「普段やってる仕事は事務なので、例えば自然に触れたりとか、みんなで体を動かして何かをするということはまずない。なので今回そういうことをやって、みんなで体を動かして何かひとつのことをするということはいいものだなと改めて感じました。体を動かせて非常に良かったなと。実は最近あまり眠れてなかったんですけど、昨日はすっと眠れたのですごく新鮮だったんです。昨日寝れたということがすごく良かったです。肉体が本当に疲れたから自然と寝れたんじゃないかと。それが嬉しかった。また是非来たいと思います。」

■「越波の人たちが、私たちが来てくれただけで、越波を知ってくれただけで嬉しいと言ってくれて感謝の気持ちでいっぱいです。でも、現実これからどうやって越波という場所が続いていくのか…。とても難しい問題だと思うけど、まずは、現状を知ることでまた色んな人がつながって、越波がこれから良くなるように…。今日で終わりじゃないので、これからもまた続けていけたらいいなと思います。」

■「越波の人たちが作業しているのを見ていて、年期の入った技術ってやっぱり違うなって思って。三段滝も2年かかってルートを整備したっていう話も聞いて、ふるさとへの思いっていうのがめちゃくちゃ伝わってきて感動したし、だから自分の地元、ふるさとを大切にするっていうのもそうだし、これからも出来るだけ地元でこういった活動に参加していきたいなぁと思います。」

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最後のミーティング…。
参加者の皆さんの感想の言葉を聞いている途中で泣きそうになりました。
理由は、今回の週末ワークキャンプを通して伝えたかったことが参加者の皆さんに伝わったことがわかったからです。
本当に嬉しかったんです。
2日間、越波に若い人が来て賑やかな夜。
大袈裟だと言われるかもしれませんが、本当に夢の中にいるようでした…。
そんなことを思いながら2日間過ごしていました。
社会人になって気がつけば5年目。
前の会社では仕事で嬉しくて泣きそうになったこなんてなかったです。
そして、転職して地域おこし協力隊になって1年7か月…。
社会人5年目、この2日間を通しての最後のミーティングで泣きそうになりました。
仕事をして泣けるなんて羨ましいなぁとどこかで思っていた前職の時の自分が懐かしいです笑。
こんな嬉しい感情を感じることが出来たのも、越波の人たちはじめ、参加者の皆さん、そして協力していただいた全ての方々のおかげです。
2日目の朝、わざわざイベントの様子を心配して越波まで見に来て声をかけてくださった市職員の方もいらっしゃいました。新聞記事を見て、「イベント頑張れよ。」と声をかけてくれた方もいらっしゃいました。


5月12日(月)
越波の集会所へ片付けに向かう車中で自治会長の三郎さんが「忘れられない2日間になったよ。」と話してくれました。
僕もそれは同じです。
最後にもう1度。今回の「越波(おっぱ)週末ワークキャンプ~春合宿編~」に関わっていただいた全ての方々、本当にありがとうございました!
次回は7月5(土)~6日(日)の開催を予定しています。この長いブログ記事を見て笑、「参加したい!!」という方が見えましたら是非予定を空けておいてくださいね。よろしくお願いします!!
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【2日間の間、ご協力していただいた越波地区の方々(出身者含む)】
・松葉五郎さん
・松葉恵美子さん
・松葉三郎さん
・後藤秀若さん
・松葉千代治さん
・松葉きよこさん
・上杉 要さん
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by motosu-neo | 2014-05-15 13:43 | 越波地区


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