今回は、ストックしていた記事を一つ。
■11月25日(火)
この日、アマゴ養魚場へ向かいました。
【アマゴ】
⇒サケ科サケ属の渓流魚で、今日では幻の魚と言われて居る日本古来の在来種。姿、形、味、どれをとっても一級品で“渓流の女王”と呼ばれるにふさわしい品格を持つ。より詳しくは
こちら。
養魚場に着くと、ちょうど卵を消毒している所でした。
▲消毒中のあまごの卵
▲水産用イソジン液10%
(イソジンに水産用なんてあったのか…。と驚きつつ…)
水産用イソジン液10%は、マス類(ニジマス、アマゴ、ヤマメ、イワナ等)などサケ科魚類の卵消毒にのみ使用でき、安全安心な養殖魚生産のために使用されるようです。
こちらに詳しく書いていました。
この根尾地域でアマゴと言えば、越波(おっぱ)地区の五郎さんです。
アマゴは、越波で一番親しまれている川魚です。
清流である根尾川を利用したアマゴ養殖は挫折と失敗の連続だったようですが、夫婦二人三脚で何とか続けられてきました。2年前までは…。
今から、2年前。
地域おこし協力隊となった直後にお話を伺いにいった場所がアマゴ養魚場でした。
もちろんお話を伺ったのは、五郎さんです。
その時の内容を簡単に言うと、
①80歳を超えてきたので、そろそろアマゴの養殖から手を引きたい
②熱意ある後継者を探してほしい
この2点でした。
後継者を探してほしいということでしたが、自分自身何をしていいかわからず、結果何も出来ないまま2年が経とうとしていました…。
そんなこんなで、先日の
ブログ記事でも紹介した「雪囲い作業」の時に、五郎さんが「ようやく後継者が見つかっての~、25日にたまご孵化させる作業を教えるんや。東君も見にくるか?見に来や~。」と言っていただき、養魚場に足を運んだというわけです。
この2年間で後継者に名乗りをあげた人は5~6人いたようですが、五郎さんが信頼をおけると判断した人はいなかったようです。
ちなみに、最終的に後継者となったのは、市内在住の方です。
▲白くなってしまっている卵は丁寧に一つ一つ取り除きます。(検卵)
▲木の枠に網を張った物に卵をひろげます。
▲孵化するまで、水につけた状態で1か月ほど待つと孵化をするようです。楽しみですね。
▲アマゴの卵の数は7万
▲アマゴの甘露煮
個人的には、鮎よりもアマゴの方が断然好きです。
アマゴという存在は、根尾地域に来るまで知りませんでした。
その美味しいアマゴも、養殖する人がいなければ食べられません。
2年前、後継者は見つかるだろうかという不安でいっぱいだった五郎さん。
そしてこの日、作業の工程を嬉しそうに後継者に教える五郎さん。
今回、その嬉しそうな表情を見ることができ、こちらも嬉しい気持ちになりました。