本巣市地域おこし協力隊~まっくす隊員ブログ

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2015年 01月 22日

地域おこし協力隊を終えて定住せず、地元に戻る選択をした僕が残せたものは何か。

先日、1月18日(日)に活動報告会(地域住民向け)、1月21日(水)に活動報告会(市職員向け)を行いました。
それぞれ80名近い方にお越しいただきました。お忙しい中、本巣市地域おこし協力隊の活動報告会にお越しいただいた皆さん、本当にありがとうございました。

活動報告会で使う資料を作成する中で、自分自身の活動を振り返りながら、ずっと考えていたことがありました。
それは、「地域おこし協力隊を終えて定住せず、地元に戻る選択をした僕が残せたものは何か。」ということです。
昨年11月28日付のブログ記事「ご報告。」でも書いていますが、僕は今月末で本巣市地域おこし協力隊を退任し、根尾地域を離れ、退任後は地元の北海道に戻る選択をしました。


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1月18日(日)の活動報告会(地域住民向け)で、僕は以下のことをお伝えしました。
・たった2人だけの越波(おっぱ)集落での活動を通じて、自分の故郷について考えさせられた。
・家族や身近な人を大事にして暮らす根尾地域の人たちを見て、自分は家族や身近な人を放ったらかしではないかと感じた。
・地域おこし協力隊という仕事を通じて、自分の中で出したまちづくりに対する答えが「ずっと暮らしていく」ことであり、ずっと…と考えると地元の北海道で暮らすことが頭に浮かんだ。
・根尾地域で暮らす中で1人の「人」として地域の人たちと接する中で、本当に大切なものを得ることができた。それは、「故郷を心から想う気持ち」であり、「家族や身近な人を大事に想う気持ち」だった。

【家族や身近な人を放ったらかしではないかと感じるきっかけとなったエピソード】
一昨年の夏、4年振りに北海道富良野市にいる祖母に会いに行った時のこと。以前会った時と比べ、祖母は認知症がかなり進行していて、もう僕が孫だということはわからなかった。そのことは確かにショックだったが、それ以上にショックだったことは、時間を空けすぎてしまったせいか、祖母に対して何を話していいかわからず、会話がまともに出来なかったこと。祖母と同じ年代の根尾地域の人たちとは1時間でも2時間でも話ができるのに、祖母にはそれができなかった。その時に、自分は身近な人を放ったらかしではないかという気持ちになった。


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発表の最後、「今日、僕は根尾地域で活動してきたことよりも、活動してきた中で感じたこと、学んだことを中心にお話しました。ここにいる皆さん一人一人がこの発表を聞いて何か1つでも考えたこと、感じたことがあると思います。お願いです、どうかその考えたこと、感じたことを周りの人たちと話してみて下さい。頭の中で考えて終わりにはしないで下さい。それだけはお願いしたいです。そこから本当に全てがスタートすると思っています。」と言って締めくくりました。

活動報告会が終わった後、地域の方のお家で送別会をして頂きました。お家に着くと、クラッカーが「パン!パン!」となり、「お疲れ様~!」と温かい言葉をかけてもらいました。
その後、こんなことを話してくれました。
「将太の発表を聞いて、故郷の大切さを改めて教えられた。本当は私らがやっていかないといけない。これからは頑張って動いてみるね。」
送別会が終わり、携帯を見ると、地域の方からメールが1通。
「越波の活動は、出来る限り参加して、越波の人を助けていきます。東さんが蒔いてくれた種は引き継いで花を咲かせていくからね!」
一緒に越波で活動した先輩からもメールが1通。
「まっくすがおらんくても、越波や黒津も途絶えさせずに存続できるように頑張ってみるわ。」


活動報告会の10日前、地域おこし協力隊OBの方からアドバイスをいただきました。
「何を伝えるか…。自分が感じた地域の素晴らしさでいいんじゃないかな?それに気づけたことが活動報告に繋がると思います。何をしたのかよりも、何を学んだかだよね、きっと。その気付きが、聞いてくれる人の気付きになると思います。だって、「僕は〇〇をして〇〇という成果を出しました!」なんて発表は聞きたくないと思うし、まっくすにも似合わないし!」

そのアドバイスを受けて、活動報告会で使う資料を大きく変更しました。そうした理由は、ただの形式的な報告会ではやる意味がないと思っていたし、来ていただいた方の時間を少しでも意味のあるものにしたかったから。そして、何より自分の想いをきちんと伝えたかった。

そして、18日(日)の活動報告会が終わってからの地域の方からの反応、前向きな声。「地域おこし協力隊を終えて定住せず、地元に戻る選択をした僕が残せたものは何か。」僕は、この時ようやく、それが何かということに気付くことができました。


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根尾地域を離れるという決断は決して簡単に出した答えではありません。苦渋の決断でした。
昨年9月、お世話になっている地域の方に初めて「地元に戻ることに決めました。」と告げた時の気持ちは一生忘れることはありません。
号泣してくれて「根尾にいてほしいけど、東君が決めた道なら全力で応援するよ。」と言ってくれました。
その時、根尾での経験、根尾で過ごした時間、根尾でお世話になった全ての人に恩返しをするつもりで、精一杯これから地元で生きていこう、と強く心に誓いました。

もちろん、根尾地域の全ての人に理解されて送りだしていただけるとは思っていません。
数字だけで結果を見た時には、定住しないわけですから、根尾地域の人口も-1になります。本巣市の地域おこし協力隊事業の実績も悪くなってしまいます。

ただ、僕は本巣市地域おこし協力隊として根尾地域で活動をして、1人の住民として根尾地域で暮らす中で、故郷を心から想い、家族や身近な人を大事に想う人たちと出会い、「地元の北海道で暮らしたい」という気持ちになりました。
僕にとって地元の北海道はとても大切な場所で、大好きな場所です。

来月からは北海道に戻りますが、今後も個人的に根尾地域の人たちとはお付き合いをしていきます。
すでに多くの方が、今年の夏あたりに北海道旅行に行くための貯金をし始めているみたいです笑。
根尾地域で過ごすのも、あと9日間となりました。
まだまだ送別会がいくつも続くので、頑張って泣かないようにして乗り切りたいです。(昨日の活動報告会(市職員向け)の最後は、感極まって泣きそうだった…。)

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by motosu-neo | 2015-01-22 16:16 | 地域おこし協力隊


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